2020年12月より簿記3級の試験がネット試験という形で受験出来るようになりました。株取引を少々やっていまして、財務諸表を見るのに簿記の知識が役に立つとの事で、以前から勉強しておこうと思っていました。当初は年3回(2・6・11月)のペーパー試験での受験をしようと思っていたのですが、なんと「定員に達しました」とのアナウンスがあり、ネット試験なら受験枠が空いていたのでそちらで受験する事にしました。
私自身会社員でもあり、勉強時間を多く持つ事は出来ないので3か月という勉強時間を設定して試験に臨みました。難易度としては簡単ですが、日頃は残業あり、休日出勤あり、子育てありと、まとまった時間を取る事が出来ないので、少しづつ勉強していきました。今回はどんな風に勉強していき、合格までたどり着いたのかを紹介していきます。
3か月前
・教科書の入手
・教科書の読破
・電卓の入手
・教科書の問題を解く
2か月前
・問題集の入手
・問題集の問題を解く
1か月前
・模擬試験を解く
・弱い単元を繰り返す
1週間前
・無料の模擬試験を解く
・ネット試験対策
当日
・試験会場
・結果発表
ー3か月前ー
まずは教科書というか参考書を入手します。本屋で簿記3級の参考書を探すと、たくさんあるので手に取ってみて読みやすい一冊を探します。仕事でも会計などやったこともないので、繰り返し簿記の概念が理解できる、「みんなが欲しかった!簿記の教科書」このやさしそうな本をチョイスしました。
さっそく読んでいきます。とにかく分かりません、というか今まで聞いたこと無い言葉がたくさん出てくるので「ふーん…」ぐらいに読んでいました。1日読める日で30分、休みの日で4時間位読んだと思います。流しで読めば割と早く読めます。
教科書を読んでいるうち、度々出てくる問題を見る度に電卓が必要な事に気づきます。電卓なんかは100均でも売っていますが、タイプミスを防ぐ為にも大きめの電卓が良いと思い、割といい電卓を購入しました。「00」のボタンが今まで使ったことが無かったのですが、大きい数値を計算するときにとても便利です。思った通り4本指が使いやすく、簿記の勉強が終わった後も活躍してくれるはずです、買って良かった。また、学習へのモチベーションを上げるために、ボールペンも新調しました。お気に入りの1本を持ちたくて机に向かう様になります、学生でも一緒ですよね。
教科書に出てくる単元ごとの問題を解いてみます。基本的に理解していないので教科書の内容を見ながら問題を解いていきます。単元ごとで内容が掴めていくので、どんどん解けるようになります。解説もしっかり読んで理解していきます。
ー2か月前ー
教科書で簡単な問題だけでは不足だと思うので問題集も購入しました。買った問題集は教科書と同じシリーズの「みんなが欲しかった!簿記の問題集」です。本番と同様レベルの問題が網羅されており模擬試験も3回分付属しています。
何回も問題を解く事を想定していたので、解答用紙をインターネットで印刷して使用しました。問題の量は思ったほど多くなく、解答の方に力を入れている問題集ですので、間違えた箇所は教科書も交えて、しっかり読んで理解していきます。
勉強スタイルですが1問解くのに時間がかかる事もあって、主に休日しか勉強していません、1日4時間程度ですかね。
ー1か月前ー
問題集に付属している3回分の問題を解いていきます。ここではしっかり時間を確保して、タイマーをかけて問題に挑みましょう。思ったより時間がかかるので、時間配分を意識するようになります。この頃に合格ラインの点を取る事が出来るようになりました。
自分の弱点である単元を繰り返し教科書、問題と解いていきます。本番当日苦手な単元が出てきた場合、最悪捨てなければいけませんからね。私は「損益」の概念が苦労しました。
ー1週間前ー
インターネットでも無料で問題を公開している出版社やサイトがありますので、そちらも併せて解いていきます。問題の作成者が違うと難問に感じる事もあり、いい点が取れなかったりします。答えはありますが、解説は無いので教科書を見返したりして得点を上げていきました。リンク先から模擬試験をやってみて下さい。
https://www.net-school.co.jp/event/nis/yosou/158_mogi/
https://www.o-hara.jp/course/boki_03/bo3_web_seminar201116
実は試験日前日になって、「みんなが欲しかった!簿記の教科書」のネット試験対策での模擬試験がある事に気づきました。パソコンに向かってプルダウンで勘定を選択したり、テンキーで入力したり60分、本番さながらの問題に取り組めます。画面を見ながら問題を解いていくので、慣れていないと難易度が上がると思います。このパソコン模擬試験に気づいたおかげで、試験時間15分は得したなと思っています。
ー当日ー
場所の確認と駐車場の有無、忘れ物が無いか確認しましょう。身分証明書と電卓は必須です、会場に持ち込めるのこの2点だけです。その他の教科書・スマホ・時計なんかは鍵付きのロッカーに預けておくようになります。当日は10時~試験開始だったのですが、時間10分前には会場へ案内され、試験を開始しました。各自で注意事項を読んで試験やってねという感じです。
試験自体は前日のパソコン模擬試験と同じ画面・色使いで違和感なく進めていき、メモ用の紙も渡され、いつもと同じ様に仕分けを書く事が出来ました。パソコンのそばにイヤーカフも用意され他の受験者の雑音も気になりません、周りでカタカタ聞こえると集中出来ませんからね、特に分からないときは…。
試験終了をクリックするとすぐに画面に点数が出てきます。私は85点だったので無事合格しました。結果を印刷して試験終了となります。結果の紙には点数とQRコードが印字されているので、スマホでQRコードを読み込ますと証明書が見れます。簿記3級の証明書も今後使う事は無いのでこの程度でいいかなと思います。
大人になるとなかなか仕事関係以外で資格を取得する事は無い方がほとんどじゃないかと思います。やみくもに資格を取る資格ゲッターでは無く、今自分に必要な勉強がモチベーションを上げて出来るのが資格取得の目的だと感じています。私は財務諸表の見方と家計管理の為に今回勉強しました、仕事で使うつもりは無いので2級や1級の勉強はするつもりはありません。
次はお金の勉強をするためにFP3級を勉強していきます、いつになっても学びはいい事ですよ。