このブログではサラリーマンが趣味や家の補修を行ったことを記録するブログです。DIYを通じながら勉強と実践を繰り返し、自分のやりたい事で豊かな生活を送る事が出来ればいいなと思っています。学びになる事や、皆様の生活にも少し役に立ったり参考になることがあれば幸いです。
この写真は新築当初から使っているホーロー製のシンクです。
気をつけて使ってはいるものの、食器や鍋を置いたりすると傷が増えていき、約12年使用してコーティングや塗装がはげてきてしまいました。きれいにしようと、削れば削るほど黒ずんでいき塗装に段差ができてしまいました。料理をする時や洗い物する時にも黒ずんだところを触ってみるとざらざらしておりあまり気持ちのいいものではありません。
という事で交換します。
シンクの種類は大きく3種類ありまして、ステンレス、人工大理石、ホーローとあります。
ステンレス:ステンレスの弱点は水垢やサビが目立つことです、洗い物をした後は必ずと言っていいほど水垢が壁面に付き、きれいに保つにはその都度拭き取りをしなければいけません。また塩素や醤油、鉄製の食器を置いたままにするとサビや腐食が始まります。しかし入念に磨き上げれば輝きが戻り、手入れをすれば長く使えます。
人工大理石:カラーバリエーションが豊富で水や汚れ、衝撃に強く最近多くのシンクに採用されています。昔に比べて耐熱性が向上し熱い鍋などをおいても大丈夫の製品も増えています。しかしコーティングのおかげで耐熱性や汚れに強いといったこともあるので、長年使ってコーティングが取れてしまえば性能が劣化することも考えられます。
ホーロー:金属や鋳物にガラス質の釉薬を焼きつけたものになります。熱に強く耐久性も高く、ガラス質の為ツルツルして色もきれいです。我が家では長く持ちませんでしたが…
真っ白なシンクは家の雰囲気にも合っており、さよならするのは残念ですが今回ステンレス製のシンクに交換することにしました。
シンクを取り外すにあたって、まずは排水トラップを外していきます。排水トラップは排水管につながっている防臭ゴム、排水トラップ下、シンク下の3箇所を取り外しました。
はずす際には必ず汚水が落ちてもいいように、新聞紙や布などをしておきましょう。排水トラップは水が溜まっているのでビニール袋かバケツで受けるようにします。
排水管は異臭や虫が上がってこないように、テープで塞いでおきます。ここは虫の住処と思っていいくらい汚いです。
カッターでコーキングを切っていくので、周りを傷つけないように、養生テープで養生します。
端からカッターを差し入れ、コーキングを徐々に切っていきます。この時天板ギリギリまでコーキングを取ろうとはせず、傷が入らないように天板とは離してカットします。
次に天板に残ったコーキングを丁寧に除去していきます。カッターを真横にして天板にピッタリつけるようにして。剥いでいきます。上手な人なら養生テープ無し、一回で綺麗に剥ぐ事が出来ます。
メラニンスポンジで残った薄く残ったコーキング、天板についた汚れをこすり落とします。日頃やりにくかった混合栓周りも、この時しっかり清掃しました。
新しいシンクを取り付ける為、寸法に合わせて天板をカットします。今回購入したシンクは横幅はピッタリですが、縦は拡大方向になります。本当はピッタリだと楽でいいんですが…切り粉が発生するので、ゴミ袋とマスカーでごみを受けるようにしました。やっておかないと悲惨な目に合います。
角は20φのホールソーで穴を開けます、穴を開ける時は貫通する前に裏側からも穴を開けます、天板は合板の為そのまま貫通させると必ずめくれます。
直接部分はジグソーでカットします。今回は混合栓を完全に外さずに作業したので、ベースが小さいコードレスタイプを使用しました。
最後はトリマーで表面をさらいました。正直見えない所なので、切り粉を拭けば大丈夫です。
シンクを天板にはめて、寸法は合っているか、浮いていないかを確認します。シンクを合わせたところ、角が2ミリ程度浮いていました。
これぐらいの浮き具合であれば、コーキングで埋めれば大丈夫です。注文したシンクはアンダー用のシンクをオーバー用に加工してもらったので、溶接の熱が入って変形したのだと思います。
深紅の縁から1ミリ程度コーキングがはみ出てもいいように、養生テープをします。角部分はコーキングの処理も難しいと判断したので、カーブさせず直角でマスキングをしました。
シンクも同様にマスキング養生します。シンク側は端までマスキングをしました。
新しいシンクを載せる前にコーキングを載せておきます。しっかり接着させることと、後ではみ出した部分は拭き取るので、多めにコーキングを盛っておきます。
天板にシンクをのせます。周囲全体がコーキングがはみ出ていることを確認します。失敗はしませんでしたが、もしコーキングがはみ出していないと、充填できておらず水漏れの心配があるのでやりなおさなければいけません。見た目も悪いですし。
シンクに溶接してあるボルトを裏側から固定します。裏側からは4ミリのボルトが出ているので、そこにナットと蝶ネジでプレートを挟み込み、ビスで固定する形になります。
天板の裏とプレートは平行になるように、位置を調整します。全部で8カ所止めなければいけませんが、我が家ではスペースの関係で3カ所しか止めることが出来ませんでした。もともとのシンクが固定ボルトなしでコーキングのみで取り付けてあったので、しっかりコーキングで接着できていれば、問題ないです。
天板とシンクの間のコーキングをきれいに処理していきます。コーキング用のヘラを使用して取っていたのですが、はみ出したコーキングの量が多く、ヘラに付着したコーキングがはみ出てうまくできませんでした。
難しかったので、最後は指でなぞっていきました。あらかた指で多くはみ出したコーキングを取り、最後はゆっくり指で仕上げると言う方法が、1番早くできたのかと思います。
乾かないうちにマスキングテープをはいで行きます。ここで注意点ですがマスキングテープに付着したコーキングを落とさないように注意してください。台無しになります。
さらにきれいに仕上げたいと言う方は、コーキング用のスポンジがホームセンターにあるので、好きな形に加工して処理を行えば、よりきれいに仕上がると思います。個人的には指で満足です。
排水トラップは、シンクの上と下から挟み込むようにして取り付けます。ネジ式になっているので閉めていくだけで取り付けができます。水漏れしないようにパッキンが付いていますが、最後はマイナスドライバーとハンマーを使い2回コンコンと叩いてしっかり締めました。
排水ホースも同様にねじ式になっているので、回して締めていきます。防臭キャップは排水ホースに力強く、ぐりぐりと押し込んで行きます。ホースの長さはたまりができないように斜め下に落としていくのが理想です、最低でも水平です。
水を流して排水ホースから漏れのないことを確認します。後々水漏れがあると床が腐ってしまうので、多めに水を使ってよく確認しておいてください。
ふとした時に誰かが触ってしまわないように、バリケードをしておきます。コーキング自体は1時間程度で表面が乾燥するので乾いているように見えますが、中はほとんど乾いていません。24時間で完全硬化しますが、丁寧に扱うことを条件に6時間ほどで料理や洗い物をしました。
交換作業自体は天板をカットしたとしても、半日もあれば交換できます。オーバーシンクであればこの方法で交換できると思います。1番大変だったのはシンクを探すことです、いい形とサイズがあれば、アンダータイプのシンクでも加工することでオーバータイプのシンクにすることもできるので、メーカーに問い合わせてみて下さい。加工してくれるところもあります。
きれいなシンクは気持ちの良いものです、自分であればそこまで費用もかかりませんので、気になる人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
おつかれさまでした。