このブログではサラリーマンが趣味や家の補修を行ったことを記録するブログです。DIYを通じながら勉強と実践を繰り返し、自分のやりたい事で豊かな生活を送る事が出来ればいいなと思っています。学びになる事や、皆様の生活にも少し役に立ったり参考になることがあれば幸いです。
約2年前にヤフオクで中古のXJR1300を購入し、車検切れ車両だったので、状態を確認する意味も込めてブレーキキャリパー、エンジンオイル、ブレーキ・クラッチオイルを交換して車検を通しました。
それから不具合も無く乗り続けていましたが、先日フロントフォークのシールからオイル漏れを発見して、「そろそろいろんな箇所の整備を行うぞ!」という気持ちでフロントフォークのオーバーホールを行う事にしました。
前回はこちらXJR1300フロントフォークオーバーホール(取り外し編)
それでは組付け編に入っていきたいと思います。
⓵ピストンロッド取り付け
②オイルシール組付け
③オイル注入
④車体取り付け
⓵まずはピストンロッド組付けです。この工程でインナーチューブとアウターチューブがドッキングするので、フロントフォークの形が出来てしまいます。
箇条書きで工程を書かせて頂きます。部品の名前が分かりづらいかもしれませんが、実物と写真をみて同じように組付けていけば、すぐ終わります。
20×20の各パイプを立てます。
そこへピストンロッドをセット。
インナーチューブを被せる。
ピストンロッドのテーパスピンドル、バルブをセット。
アウターチューブを被せる。
底部のボルトをヘキサゴンレンチで手締め。
これで仮組みができました。テーパースピンドルとバルブは向きに注意して下さい(特にバルブ)。
フロントフォークを横にして底部のボルトを本締めします。締め付けトルクは40Nmです。
組付けはトルクレンチを使用して、最低限のトルクは掛けるようにしています。走行中に弛んだりしたら事故につながるかもしれませんし、他者に迷惑をかけるかもしれません、確認に次ぐ確認をしっかり行いましょう。
②次にスライドメタルとオイルワッシャを取り付けます。アウターチューブとインナーチューブの間に入れるので、指で押したぐらいでははとても入りません。本来はフォークシールドライバを使用し打ち込むのですが、代用として塩ビパイプを使用しました。
感触が変わるまでガンガン叩いていきます。
塩ビパイプを使用して、同様にオイルシールも打ち込んでいきます。オイルシールは傷が入るとオイル漏れの原因になるので、挿入時にインナーチューブの上部にビニールテープで保護をしておきます。
またインナーチューブとオイルシールに、シリコングリスを塗りたくっておきます。滑りが良くなり、塩ビパイプで叩くのが楽になります。オイルシールの向きはよく確認してください。今回使用したオイルシールとダストシールは純正では無く互換品でNTB製の「FDH-14」と「FOK-07」です。品質も良く純正と遜色無いかなと思います。
ストッパリング・ダストシール・フォークガードを装着し、シール部分の作業を終わらす事が出来ました。
アウターチューブの下部、調整アジャスタは全12段で6段(標準)にしました。締め込むと圧を掛けた時に減衰が強くなり、弛めると弱くなります。
③オイル注入です。注入する前にピストンロッドの上部ナットに、針金を引っ掛けておきます。使用したオイルは「ヤマハサスペンションオイル01」です。もちろん純正。
インナーフォークよりオイルを、いっぱいになるまで注入し、針金を使ってピストンロッドを上下させます。気泡が出てくるので、何回もやって気泡を抜いておきます。私はピストンロッド上下に加え、インナーフォークの上げ下げもやっておきました、各15回位です。
そのまま30分放置して細かい気泡も抜いてやります。
余分なオイルを抜きます。インナーチューブの上端から99mmの位置まで、入っているオイルを吸い出します、ノギスとシャンプーポンプをビニテで固定し、空打ちするまで押し出します。
後はスプリング・ワッシャー・カラーを入れてトップキャップを手締めで締めます。キャップボルトのアジャスタは、5個目のラインに。ダイヤルは目いっぱい締め込んだ、ハードにしました。この設定が純正です。アジャスタの穴からキャップボルトの下端までの距離をノギスで測定すると23mmでした。
キャップボルトは車体に取り付けてから本締めします。
④組みあがったフロントフォークを突き出し量を確認して、元の手順で車体へ組付けて完成です。
試走したらまた感想を書こうと思います。
追記
試しに試走したところ乗り心地が良くなった気がします。正直2か月近く乗っていなかったので比較ははっきり出来ません、以前のフォークの設定も記録してなかったので…ただ停止状態で押し込んだ時は減衰はしっかり効いているし、自分で整備して安心感もあるせいか、以前より車体を倒す事が出来るようになりました、大変でしたが行って良かったと思っています。
所要時間ですが工具・部品があれば1日あれば終わるかな~って感じです。慣れてない人でも土日の休みで出来るレベルです、自分でメンテナンスしてみたい人は挑戦してみてください。