木工

腐った木材を“強さ”へ変換。エポキシとボルトが生んだ最適解

このブログでは、サラリーマンの私が趣味で楽しんでいるDIYや、家の補修に挑戦した記録を綴っています。
勉強しながら少しずつ実践を重ね、自分の“やりたいこと”を通して、暮らしがもっと豊かになればいいなと思いながら続けています。
ここでの気づきや経験が、皆さまの生活の中でちょっとしたヒントになったり、参考になれば嬉しいです。

家の前に柱を目隠しとして立ています。最近夏場になるとアリ🐜が柱の周りにいるので、何だろうと思ってよくよく見てみると、柱の根本が腐っていてアリの餌場になっていました。
原因は目隠しの手入れを怠っている事と、近くに花壇がありアリが居座りやすい環境であった事だろうと思います。
今回の内容は腐った柱を再建し、これ以上腐食を進行させないようにします。

①柱の状態確認

まずは柱がどの程度傷んでいるか確認します。
腐食は水の溜まりやすい下側から起きていて、とめているビスも錆びて折れている状態です。

上側のみで固定されているのでブランコみたいに揺れます。まずは外してみて確認します。

マイナスドライバーでつついてみると、どんどん掘れていき、下地の梁は深い所では40mm程度掘れて綺麗な木が覗けました。

縦に並べてある柱の状態もひどく、外観のみ柱で中心部はひどい腐食です。
さらに隣へ隣へ確認を進めて、今回は5本の柱を取りました。
思ったより大変な補修になりそうです。

②腐食部分の除去

腐食部分が思いのほか酷かったため、交換しようと思いましたが、ホームセンターでは柱が1本2000円、下の梁に関しては120✖️120のサイズがない為、取り替えができません。
そこで柱の部分は腐食部分を切ってつなぐことに。下の梁部分は樹脂で固める事にしました。

③エポキシ樹脂補修

梁の補修です。
エポキシ樹脂で埋める前に、防腐塗料を塗りこれ以上進行しないように処置を行います。

その後2液のエポキシ樹脂を埋めたい場所へ筆で塗り、埋める準備をしました。

流し込む用の樹脂ですが、エポキシ樹脂におが屑を混ぜた物を作り、流し込みました。おが屑を混ぜることでエポキシ樹脂の節約と、盛り過ぎた時の切削をしやすくする効果があります。

表層のおが屑は塗料で着色し、樹脂で埋めたときに色の違和感の少ないようにしました

④柱の切り継ぎ

下の部分が腐っているので、切り落として新しい角材と繋ぎ合わせます。
15cmほどカットしましたが、アリさんが穴を開けて居座っていたので、もう5cmカットして、合計20cm切り落としました。

角材の切り継ぎは鉄筋を入れて、突き合わせる形で繋ぎました。
取り付けを容易にするため、長さを調整できるように、ボルトナットで加工をしました。屋外使用なので材質はステンレスをチョイス。
イメージとしてはこんな感じ。カットはホームセンターでは90mmサイズはできないとの事なので、丸ノコで自宅で切りました。

⑤防腐処理

長持ちさせるために、防腐塗料を塗ります。
ストックしてあった油性の塗料(キシラデコール)を使用。

⑥仮止め

仮合わせしてみます。
ボルトナットでジャッキアップできるようにしてあるので、簡単に置くことができました。
いつもDIYは一人でやるので、こういった工夫は助かります。

⑦本留め

最後にビスで柱の上下を固定して完成です。
90mmの長いビスを用意し、木材の割れ防止の為に下穴を開けてから打ち込みました。

ビスの腐食防止でコーキング処理も。

終了です。この後他の柱にも防腐塗料を塗り直して、見栄えも良くなりました。手前5本、ぱっと見違和感ないでしょ?
今回学んだ点としては、エポキシ樹脂が補修に使えるという事。
樹脂だけでも良いですがコストがかかるので、おが屑を入れると見栄えも良くなり、その後の加工もしやすくなります。
補修箇所があれば同じようにエポキシ樹脂でやってみます。

他にも木工DIYで家をリフレッシュしています。

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