DIY

エアコン洗浄

このブログではサラリーマンが趣味や家の補修を行ったことを記録するブログです。DIYを通じながら勉強と実践を繰り返し、自分のやりたい事で豊かな生活を送る事が出来ればいいなと思っています。学びになる事や、皆様の生活にも少し役に立ったり参考になることがあれば幸いです。

家庭用エアコンの洗浄は、快適な空調環境を維持するために欠かせない季節のメンテナンスです。エアコンは長期間使用すると、フィルターや内部にホコリやカビが蓄積し、風量の低下や臭い、さらには電気代の上昇や健康への悪影響にもつながります。自分で清掃する事で手間はかかりますが、エアコンのパフォーマンスを大きく向上させることができます。
今回行った機種は「アイリスオーヤマ」製の「IHF-2204G」を行いました、お掃除機能なしのエアコンでは細かいところは違いますが、どの機種も同じ流れで洗浄できます。


1.道具の準備

・掃除機
分解前の粗でゴミ・埃を取るのに必須です。できればハンディタイプの掃除機を用意します。

・雑巾・タオル
水を使用するのでこぼれた時の拭き取り・拭き上げに使用します。

・アルカリ洗剤
アルミフィンを掃除するのに使用します。通常は希釈して使用します。

・中和剤
アルミフィンに付着したアルカリ成分を除去するのに使用します。

・ブラシ・歯ブラシ・綿棒
隅々まで汚れを取るのに使用します。完璧を求めたい人は用意しましょう、簡単に済ますならウェットティッシュなんかも使いやすいです。

・ゴム手袋
洗浄の際に手を守るのに使用します。破れに対しては弱いので、時々確認しましょう。

・椅子や脚立
高所のエアコンを掃除する際に必要です。洗車用の足場なんか使いやすいです。

・ゴミ袋・養生テープ
汚れた物を捨てるゴミ袋と、各所をとめる為に使用します。養生テープはノリが残らない事を確認してください。

・マスカーテープ・専用カバー
洗浄時の水散り防止の為に使用します。専用のカバーは何回か繰り返し使えますが、洗うのが面倒な人はマスカーをホームセンターで入手しましょう。

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・水受け容器
内部洗浄の際に、垂れてくる洗浄液を受けるために使います。

2.正面カバーの取り外し
まず作業に入る前にコンセントを抜いておきます。

両手で手掛け位置を持ち、パネルを手前に引いて開けます。上部で一時的に止まる場合もありますが、止まった位置からさらに上に押し上げて開ききります。

パネルが開いた状態で、左右の接続部分(アームやツメ)を確認します。

左右のアームを片方ずつ奥まで押し込む、または外側に押しながら手前に引くなどして、軸から外します。

パネルを右または左にずらす、もしくは少したわませてストッパーから外す方法もあります。

機種により、カバー裏に液晶パネルが付いているので、ドライバーなどで取り外します。

カバーは大事な部分なので、外れないときは無理に力を入れず、取扱説明書を必ず確認してください。

3.ルーバーの取り外し

風の出てくる羽の部分、ルーバーを外します。
左右と真ん中で固定してある事が多いです。真ん中のクリップを外し、ルーバーをたわませて左右の出っ張りを引き抜きます。

クリップは返しが付いていたので、精密ドライバーのマイナスを使用して、引っかかっている箇所を押さえながら引き抜きました。ルーバーの右側に上下運動のモーターの軸があり、切り欠きがあるので、ルーバーを外した時と同じ角度で取り付ける必要があります。

4.本体カバーの取り外し

本体カバーに配線が引っ掛かっているので、電源線のフタを外し、配線と本体カバーを切り離します。

本体カバーは、上側と下側に4箇所引っ掛かっている箇所と、ネジで止めている箇所があります。
まずネジをドライバーで取り外します、この機種は下側に一箇所小さいカバーで、隠れているネジがありました。上下の引っ掛かっている所は、一箇所づつカバーを上下へ少し力を入れて、外していきます。

5.モーター配線の取り外し

モーターを固定しているネジを、ドライバーを使用して取り外します。結束バンドで固定されている場合は、一度切断します。同時に温度センサー類も、アルミフィン側に付いている時は、外しておきます。

水に濡れたくない配線類は、右側に養生テープで固定しておきます。

6.養生

洗浄水が散らないように、周りを養生します。
マスカーを使用し、上下左右に囲うようにマスカーを広げます。落ちた洗浄水がバケツに落ちるように、マスカーで道を作ってあげました。
右側の電源基盤がある箇所は、水がかからないように十分気をつけます。タオルなんかで囲った後に養生すると、より良いと思います。

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7.洗浄液の用意

専用の洗浄液ですが、強アルカリの洗浄液を10倍希釈して用意します。作業するときには専用の洗浄機などないので、蓄圧式の噴霧器を使用しました。

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8.洗浄作業

噴霧器の向きを変えながら、たっぷり洗浄液をかける事で、埃やゴミで詰まったアルミフィンが綺麗になります。シロッコファンも指で回しつつ、隙間から噴射してあげます。
ホームセンターなどでよく見かける、エアコン専用の洗浄スプレーも使用できます。

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洗浄液をかける時は少し噴射して周囲や壁に、水の散りや漏れがないか確認してください。

9.リンススプレー

洗浄液を掛けた後は、アルミフィンがアルカリ成分で傷まないように、中和剤で洗浄します。
エアコン専用の洗浄スプレーの場合は、洗浄不要な中性タイプが多いので、この作業は不要になります。スプレーの成分や使い方をよく確認してください。

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汚れた洗浄液がバケツに溜まっていくので、溢れないように注意します。

10.水洗浄

中和剤でも十分ですが、念の為水での洗浄も行っていきます。ここまでやればアルミフィンに付着した、アルカリ洗浄液は除去出来ています。
不安であれば、リトマス試験紙でも確認できますので、心配な方は使用してみてください。

11.拭き取り

本体に付着した水分を、タオルで拭き取ります。アルミフィン部分は曲がりやすいので、軽く当てるだけにします。アルミフィンは鋭利なので指が当たると切れる事があります、拭き取りの深追いはしないようにします。

12.カバー手洗い

外した本体カバーやパネルも綺麗にします。水やブラシを使用し、埃やゴミを洗い流しておきます。
目につく場所なので隅々まで綺麗にします。

13.配線取り付け

外した逆手順で配線を取り付けていきます。取り付ける前に水で濡れていないか・配線が抜け掛けていないか、確認して取り付けを行います。

14.カバー取り付け

カバーを取り付けの際、各カバーのプラスチック部品の割れやつけ忘れがないようにします。

15.試運転

エアコンの真下と、エアコンの吹き出し口の上にタオルを取り付け、送風運転を行います。エアコン内に残った水分が、ファンの風で飛ばされて出てくるので、タオルでキャッチします。内部で洗い切れなかった埃も出てくるので、2時間位送風運転を行います。その後冷房・暖房運転を行い機能している事を確認します。

エアコンの洗浄を業者に依頼すると、一台1万円〜とかかります。家にエアコンが複数ある方はかなりの節約になると思います。慣れていないと難しい作業かと思いますが、挑戦してほしいと思います。

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