このブログではサラリーマンが趣味や家の補修を行ったことを記録するブログです。DIYを通じながら勉強と実践を繰り返し、自分のやりたい事で豊かな生活を送る事が出来ればいいなと思っています。学びになる事や、皆様の生活にも少し役に立ったり参考になることがあれば幸いです。
ヤマハXJR1300、中古で購入して早5年。
調子は悪くないのですが、一度キャブレターを分解したいという衝動に駆られサービスマニュアルを見ながら、キャブレターの中を覗いていきます。
①外装取り外し
②配線類取り外し
③エアクリーナー移動
④キャブレター引き抜き
⑤アクセルワイヤー取り外し
⑥ダイヤフラム室
⑦アイドリングスクリュー
⑧フロートチャンバー
⑨ニードル取り外し
⑩漬け置き洗い
⑪Oリング交換
⑫キャブレター組付け
⑬燃料フィルター交換
⑭油面確認
⑮車両取り付け
⑯アイドリング調整
⑰同調調整
まずはサイドカバー・タンクを取り外していきます。
サイドカバーはボルトで1点固定しているので、ヘキサゴンレンチを使いボルトを取り、カバーを引っ張り外します。
タンクは6点外す箇所があり、固定ボルト・燃料カプラー・ガソリンホース・負圧ホース・エアベントホース・ドレンホースを外します。
固定ボルトはタンク後方に見えるボルトで、すぐに分かると思います。
ガソリンホースと負圧ホースは、燃料コックに差さっているホースになります、ガソリンが少し漏れるので、ウエスを周りに置いて作業してください。
少しタンクを持ち上げると、緑色のカプラーとタンク下部にエアベント・ドレンホースが付いているので外します。
タンクを前後で持ち、上と後方に持ち上げると、タンクを取る事が出来ます。
キャブレター上部についている2本のホースを取り外し、チョークワイヤーとTPSセンサーカプラーも外します。
特に気を付ける事も無いのですが、チョークワイヤーの取り回しやTPSケーブルのステーの元の位置を控えておくと、元に戻す時の参考になります。
キャブレター前後のバンドを弛め、エアクリーナーを後方へずらして、仮固定します。エアクリーナーをズラしても、キャブレターの外せる隙間はあまりありませんが、唯一のコツとしては、前後のバンドはしっかり緩めておいた方が取り外しやすい事です。
キャブレターを車体の右側から引き抜きます。隙間がないので上下・前後と揺すりながら引き抜きます。インシュレーターのバンドに、引掛けないように抜いていきます。
スロットルワイヤーを取り外します。念のためネジ山の位置を確認しておきました。
ブローバイホースも繋がっているので引っ張り外します。再度取り付ける時の為に、ホースの取り回しを確認してから取り外します。これでキャブレターが車体から取り外せます。
キャブレター上部の蓋を外し、ダイヤフラム室の点検です。
蓋を開けるとスプリングがあるので、ゆっくり蓋をあけます。ダイヤフラムのゴムは薄く柔らかいので、キャブレター本体から精密ドライバー等でちょっとづつ慎重に外していきます。
ダイヤフラム室は細かい黒いカスが付着していたので、パーツクリーナーで拭き取りをしました。また、ダイヤフラムのゴムの横に小さいOリングがあったので、新品に交換しておきました。
Oリング キャブレター用 2.8×1.3(φmm) 10ピース STRAIGHT/19-5150 (STRAIGHT/ストレート) 価格:350円 |
下側のフロート室を外すのに、アイドリング調整のホースが邪魔になるので外します。
フロート室を開け、フロート取り付けネジを外します。フロート室の蓋も汚れが無いか確認しておきます。
マイナスドライバーを使用しすべてのニードルを抜きます。特に詰まりは無かったのですが、パイロットスクリューの先端が汚れていました。パイロットスクリューは外す前に一度締め付けて今の戻し回転数を控えておきましたが、バラバラでした。
取り外したニードル類を、キャブクリーナーで漬け置き洗いします。漬け置き中にキャブレターのボディ部分も清掃します。
ニードルとフィルター部に使われているOリングを新品に交換します。
使用したのはヤマハ純正で無く、ストレート製のキャブレター用Oリングです。
フィルター部のOリングを取り付ける時に、フィルターを変形させない様注意が必要です。
Oリング キャブレター用 5.8×1.9(φmm) 10ピース STRAIGHT/19-5158 (STRAIGHT/ストレート) 価格:350円 |
取り外した逆手順でキャブレターを組付けていきます。ニードル類は締めすぎない様に、ダイヤフラムゴムは破らない様に注意して作業します。
パイロットスクリューは基準の2回転半戻しに統一しました。
今回は燃料フィルターも交換しました。詰まりの程度は分かりませんが、黒く汚れていました、用意してて良かったです。
キャブレターの下部、ガソリンの排出穴にホースを接続し、油面確認を行います。
燃料コック接続部にガソリンタンクを接続し、ガソリン注入。そしてキャブレター下部のドレンねじを4つ緩めると、ホースにガソリンが流れていき、油面の確認ができます。今回は油面が出ていたので調整なしです。
ガソリンサブタンク 1L STRAIGHT/19-6012 (STRAIGHT/ストレート) 価格:2010円 |
アクセルワイヤーとブローバイホースを接続し、車両に取り付けます。キャブレター前後のゴムに薄くシリコングリスを塗っておくと、キャブレターがはめ易いです。
チョークワイヤーやTPSも戻していきます。ワイヤー類の動作はこの時確認しました。
エンジンを掛けて確認をしていきます。セルをいくらか回してもエンジンが掛かりませんでした・・・アイドリング調整ネジを上げたり下げたりしている内に、少しづつアイドリングするようになり、エンジンが掛かりました。燃料が来ていなかったのか、調整ネジが効いたのか分かりませんが一安心です。
最後に同調の調整です。インシュレーターのプラグにバキュームホースを差し込んで確認しましたが、以前調整をしていたので4気筒共大きなバラつきは無く、アクセルを煽って終了しました。
4連バキュームゲージセット ミニタイプ STRAIGHT/15-668 (STRAIGHT/ストレート) 価格:15980円 |
外してから取り付けまで1日かかりましたが、車両の状態も確認でき、汚れも除去できたので満足です。マフラー交換やエアフィルターを交換した際に、ニードルを入れ替えて調子を合わせていくなど、手間もかかる部分もありますが、自分で整備出来ると満足度は高いです。